【2019年参議院議員選挙に向けて】若者が選挙に行くべき理由【選挙はいつ?投票率は?】
選挙には興味がないから・・・
どの人、どの党に投票したらいいか分からないから・・・
自分の一票じゃ何も変わらないから・・・
そう思っているあなた、危険です。
今が暮らしやすいから「選挙に行かなくてもいいや」と思っているのかもしれませんが、選挙は”未来”を決めるためのものです。
あなたが思考を放棄して選挙に行かなかったばかりに、日本がとても暮らせるような国じゃなくなってしまうことも十分にあり得ます。
今回の記事では、来たる7月21日の参議院選挙に先立って、なぜ選挙に行かなくてはならないかを記事にしました。
ぜひこの記事を読んで選挙に行ってください。
その理由は後述しますが、特に若者は必ず行って欲しいです。
”選挙”とはそもそも何か
”選挙”というものが一体何を指し示すのか、きちんと理解できていますか?
選挙に行くべき理由を述べる前に、まず前提として選挙が何のために行われるのかを整理しておきます。
まず、当たり前ですが、選挙とは我々国民の代わりに日本の未来や法律について議論し、決定する代表者を選出するものです。
日本国民全員が一斉に議論しあうことなど不可能なので、我々の声を代弁する代表者を選ぼう、というものが選挙なのです。
恐らくこれは全ての人が持っている”選挙”の共通認識だと思います。
しかし、”選挙”と言うものを理解するうえでもっと重要なことがあります。
それは、
選挙は今のことを決めるために行うものではなく、未来のことを決めるために行うもの
であるという大前提が選挙にはあるということです。
今現在日本を住みよいと感じているのであれば、それは選挙権のあるすべての人々、例えば我々の親や、今までの我々の選挙での代表者選びが間違えていなかったということです。
しかし、もしも今の日本が住みにくいと感じているのであれば、選挙権を持つ我々が選んだ代表者としてもっと適した人がいた可能性があるということです。
消費税や学校のこと、職場のことなど、生活するうえで何か少しでも不満や疑問があるのであれば、それを改善するためには選挙に行くべきなのです。
未来に向け現状の問題を解決するのはこれからの政治の代表者です。
その代表者を選考するのが我々が行う選挙なのです。
つまり我々の声を代弁するのが選挙で選ばれた政治の代表者なのです。
時々テレビを見て「何言ってんだコイツ」、「何でこの人国会の審議中に寝てるの!?」と思うことがあるかもしれません。
しかしその人たちを選んだのも紛れもなく我々であり、彼らは我々の代表者であり、我々の声を代弁しているのです。
これだけでも選挙に行く必要性を強く感じませんか?
とにかく、”選挙は我々の未来を決定するもの”であるという大前提を忘れないでください。
意味ない?選挙に行く意味
選挙に行く意味が分からない
そう思う人もいるかもしれません。
ここで一旦選挙のことは置いておいて、あなたの日常のことを考えてみましょう。
何か疑問や不満を持っていることはないですか?
消費税高くなりすぎじゃない?
奨学金って聞こえはいいけど結局借金じゃん!
当たり前のように残業をさせられて自分の時間がない・・・
どのような疑問や不満でも結構です。
このような不満が解決されない大きな理由はあなたたちが選挙に行かないことが原因です。(もし行っていたらごめんなさい。)
「何も選挙だけが原因じゃないだろ!」という人もいるかもしれませんが、日本であらゆるルールを決めるときの大前提になるものが何かを考えてください。
そうです。法律です。
その法律について話し合い、決定するのが選挙で選ばれた人々なのですから、先ほど挙げたような不満が解決されないのは選挙に行かないことに大きな責任があるのです。
また、奨学金が実質学生借金であったり、職場の賃金が年功序列制でスキルが評価されないだったりという日本の課題がありますが、これは我々若者が選挙に行かないことに責任があるのです。
下の表は、平成29年10月に行われた衆議院議員総選挙の国政選挙の年代別投票率を示したものです。
(http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/より)
全年代を通じた投票率は53.68%で、そもそも選挙権のある日本国民の半分も投票に行っていないのです。
これは日本国民の約半数の選挙に興味関心のある人々の声しか日本の政治には反映されていないということになります。
さらに、本当の問題はここからです。
各年代の投票率は10代が40.49%、20代が33.85%、30代が44.75%という驚くべき数字なのです。
この数字は”各年代の投票率”ですので、日本全体の20代のうち約3割しか投票に行っていないということになります。
それに対し、40代以上はどの年代も50%を超える投票率であり、60代に至っては70%以上です。
これは我々若者にとってかなり危険なことなのです。
それはなぜかお分かりでしょうか?
高齢者が得をする政策が行われる。
これが答えです。
しかしこれは当たり前のことなのです。
日本は少子高齢化で若者よりも高齢者のほうが多くなり、それでいて高齢者のほうが投票率が高い。
こうなれば票が獲得できない若者向けの政策を考えるより、高齢者が得をする政策を提示する方が票が集まります。
高齢者が得をする政策を考えればいいので、当然奨学金は無償化されないし、終身雇用・年功序列のシステムも変わらないのです。
しかし、10代~30代の投票率が70%~80%になればどうでしょう。
当然票を集めるために若者に有利な政策を集める政党が次々と現れてきます。
選挙とはいわば”票集めゲーム”ですので、政治家たちは票が多く集まるような政策を考えてきます。
それに気づいている高齢者の多くが投票に行っているのです。
だからこそ、我々若者が将来生きやすい未来を作るためには、若者自身が選挙に行く必要があるのです。
始めは誰に投票したらいいか分からないかもしれません。
しかし自分なりに調べて考え、投票することに意味があるのです。
そうすることで若者の投票率が上がり、政治家たちの行動も変わってきます。
投票なんて5分もかかりません。
生きやすい未来を作るためにも選挙に行きましょう。
【実体験】僕が感じる選挙に行く意味
日本には様々な環境で生活している様々な人々がいます。
その人たちの状況を全て察することはできませんので、個人個人がどのような疑問や不満を日常に感じているか分かりませんが、自分の日常を振り返るきっかけになってもらえればと思い、僕が日常で感じる選挙へ行く意義をここにまとめます。
僕は福岡県の大学生です。
国公立大学に通っているのですが、家が裕福な方ではなく、奨学金を借りて大学に通っています。
さらに奨学金だけでは生活するのまでに十分なお金ではないので、日々バイトもして必要なお金を稼いでいます。
しかし、バイトの時間が増えると研究に思い切り時間を使えませんし、研究に十分に時間を使うと今度は生活ができなくなります。
このバイトと研究の時間の使い方のバランスは「もっと上手く時間を使え」と言われても仕方がないですが、重要なのはこのような生活をしながら毎月借金が増えているということです。
もしかしたらこの事実を知らない人もいるかもしれませんが、日本の奨学金のほとんどは全額返還義務のある、実質学生借金なのです。
その中の半数ほどは”利子付き”のものであると、本当に”奨学金”とは名ばかりでただの借金にすぎません。
もちろん中には返還不要のものもあるのですが、返還不要の奨学金を得られるのは本当にごく一部の学生だけであり、ほとんどの学生が利用している奨学金は学生借金です。
他の国では、(もちろん国ごとに様々な事情があるので一概には比べられませんが)返還不要の奨学金の制度を導入している国もあり、この日本の状況を見て僕は「勉強や研究に力を入れている」とは思えません。
僕は月に約4万円借りているので、卒業時に、
4万円(月々の奨学金) × 12ヶ月 × 4年 = 192万円
の借金を抱えて社会に出ることになります。
また、友達の中には、月々約12万円借りている友達もいて、この人の場合は、
12万円(月々の奨学金) × 12ヶ月 × 4年 = 576万円
もの借金を抱えて社会に出ることになります。
正直これはかなり苦しいことであり、卒業後に親子で自己破産する家族も増えてきています。
「好きなことを勉強しているんだから我慢しろ!」という声も聞こえてきそうですが、この状況でのそのような意見はあまりに暴論ではないでしょうか。
勉強や研究をするために大学に行ったはずなのに、気付いたら勉学のための大学ではなく借金を増やしながら企業に就職するための養成校としての大学に通っていた、というのが今の日本の大学の現状です。
僕が選挙に強く関心を持ったのは、この大学の”奨学金”システムに疑問を感じたからでした。
みなさんも日常的に何か感じることがあるのではないでしょうか。
その簡単には解決できない疑問や不満をこれからの未来から取り除いて生きやすい未来にするためにも、選挙には必ず行かなければならないのです。
期日前投票もある!さあ選挙に行こう!
少しは選挙に興味を持ってもらえたでしょうか?
来たる参議院選挙は7月21日です。
自分の1票じゃ何も変わらないと思わずにぜひ選挙に行きましょう。
あなたの1票で大きく変わることはいくつもあります。
選挙当日に投票に行けない人のために期日前投票というものも存在します。
どんな意見や考えを持って選挙に行っても構いません。
あなたが1票を投じること自体に意味があるのです。
日本を変える1票を投じに行きましょう。